伝説のバンド「クイーン」の軌跡を描き、世界中で大ヒットした映画『ボヘミアンラプソディ』!
実在のバンドを主題にした映画だけに、そのライブシーンが大きな見どころになっていますが、劇中流れるボーカリスト、フレディ・マーキュリーの歌声は果たして「本物」なのでしょうか?
今回は映画『ボヘミアンラプソディ』の劇中に流れる歌声の「正体」と、映画で使われた挿入歌についてもまとめてみました!
Contents
- 1 映画『ボヘミアンラプソディ』の歌声は本物?
- 2 映画『ボヘミアンラプソディ』の挿入歌まとめ!
- 2.1 Somebody to Love
- 2.2 Doing All Right (…Revisited)
- 2.3 Keep Yourself Alive
- 2.4 Killer Queen
- 2.5 Fat Bottomed Girls
- 2.6 Bohemian Rhapsody
- 2.7 Now I’m Here
- 2.8 Crazy Little Thing Called Love
- 2.9 Love of My Life
- 2.10 We Will Rock You
- 2.11 Another One Bites the Dust
- 2.12 I Want to Break Free
- 2.13 Under Pressure
- 2.14 Who Wants to Live Forever
- 2.15 Radio Ga Ga
- 2.16 Ay-Oh
- 2.17 Hammer to Fall
- 2.18 We Are the Champions
- 2.19 Don’t Stop Me Now(…Revisited)
- 2.20 The Show Must Go On
- 3 まとめ
映画『ボヘミアンラプソディ』の歌声は本物?
圧倒的な歌声で、カリスマ的な存在感を示すクイーンのボーカリスト、フレディ・マーキュリー。
映画の中で流れる歌声もまさに圧巻ですが、この歌声には様々な細工がなされているのです!
まず使われた音声は、
- 実際にフレディ・マーキュリーが歌ったもの。
- フレディ役を演じたラミ・マレックが歌ったもの。
- フレディに歌声がそっくりなプロの歌手、マーク・マーテルのもの。
以上の3つをシーンごとに上手く使い分け、フレディの歌声を「再現」しているのです!
マーク・マーテルさんは、クイーンの「公式トリビュートバンド」を結成する際のオーディションに合格するなど、フレディの「歌マネ」で有名な方で、まさに「適役」と言えるでしょう。

また、クライマックスの「ライブエイド」での演奏は圧巻ですが、この映像もライブでのフレディの歌声をそのまま使用しているのではなく、デジタル加工などの処理を行い、より「完璧に近い形」にリミックスされているそうです。
フレディ役のラミ・マレックは、「フレディのように歌う」ことが大きな試練でもあったらしく、「正直、もう無理だと思う瞬間もあった。でも最終的に、僕らはやってのけたんだ」とインタビューで語っています。

映画の音楽監修を務めたベッキー・ベンサムが、ボーカルだけでなく他のメンバーを演じる役者にも「実際に歌い、演奏している姿」を要求したため、ラミや他のメンバーも、担当楽器などバンドの猛練習を積んだとのこと。
その練習成果が確実に、本作の高い完成度に繋がっているのだと言えますね!
映画『ボヘミアンラプソディ』の挿入歌まとめ!
それでは、映画本編で使用された曲の数々をご紹介します。(基本的に、映画で流れた順になっています)
Somebody to Love
1976年シングルとしてリリース、アルバム「華麗なるレース」収録。
邦題は「愛にすべてを」。
Doing All Right (…Revisited)
1974年リリースのアルバム「戦慄の王女」収録。
※劇中では、クイーンの前身バンド「スマイル」の演奏する曲として使われ、新たにレコーディングされたため「Revisited」表記が付いています。
Keep Yourself Alive
1973年シングルとしてリリース、アルバム「戦慄の王女」収録。
邦題は「炎のロックンロール」。
Killer Queen
1974年シングルとしてリリース、クイーンを代表するヒット曲のひとつ。
アルバム「シアー・ハート・アタック」収録。
Fat Bottomed Girls
1978年、ヒットシングル「バイシクル・レース」との両A面という形でリリース。
アルバム「ジャズ」収録。
Bohemian Rhapsody
映画のタイトルとなったこの曲は、1975年発表のアルバム「オペラ座の夜」の収録曲で、のちにアルバムからのシングルカット第一弾としてリリース。
クイーンの代表曲というだけでなく、ロック史上に残る名曲中の名曲。
Now I’m Here
1974年、アルバム「シアー・ハート・アタック」収録曲。
翌年シングルカットされる。発売当初の邦題は「誘惑のロックンロール」。
Crazy Little Thing Called Love
1979年シングルとしてリリース、アルバム「ザ・ゲーム」収録。
邦題は「愛という名の欲望」。
Love of My Life
1975年、アルバム「オペラ座の夜」収録曲。
We Will Rock You
1977年、シングル「We Are The Champions」との両A面としてリリース。
アルバム「世界に捧ぐ」収録。
独特なリズムが耳に残り、今も世界中のCMや挿入曲として多用されている。
Another One Bites the Dust
1980年、アルバム「ザ・ゲーム」収録、その後シングルカットされた。
邦題は「地獄へ道づれ」。
I Want to Break Free
1984年、アルバム「ザ・ワークス」収録、その後シングルカット。
邦題は「自由への旅立ち」。
Under Pressure
1981年にシングルリリースされた、デヴィット・ボウイとの共作曲。
アルバム「ホット・スペース」収録。
Who Wants to Live Forever
1986年シングルとしてリリース、アルバム「カインド・オブ・マジック」収録。
Radio Ga Ga
1984年シングルとしてリリース、アルバム「ザ・ワークス」収録。
女性シンガー、レディー・ガガの名前の由来になったことでも有名なヒット曲。
Ay-Oh
楽曲ではなく、フレディが観衆に「エーオ!」と呼びかける、クイーンのライブで定番だったコール&レスポンスの掛け声。
サウンドトラックアルバムでは、「Ay-Ohというタイトルの曲」として収録されている。
Hammer to Fall
1984年、アルバム「ザ・ワークス」収録、後にシングルカット。
We Are the Champions
1977年、「We Will Rock You」との両A面シングルとしてリリース、アルバム「世界に捧ぐ」収録。
今もなお、スポーツイベントを始めとした世界中の様々な「優勝シーン」で用いられる、永遠の名曲。邦題は「伝説のチャンピオン」。
Don’t Stop Me Now(…Revisited)
1978年シングルリリース、アルバム「ザ・ジャズ」収録。
映画のサウンドトラックでは、ギタリストのブライアン・メイによるギターパートが新たに追加され「Revisited」付きの表記になっている。
The Show Must Go On
1991年、「ショーは続けなければならない」というタイトルのこの曲は、クイーンが最後にリリースしたアルバム「イニュエンドウ」に、最終曲として収録。
後にシングルカットされ、その一か月後にフレディは死去。映画のエンドクレジットで「Don’t Stop Me Now」に続いて流れ、最後を締めくくる曲になっている。

まとめ
今回は、世界中で大ヒットし高い評価を受けた映画『ボヘミアンラプソディ』について、劇中使われた歌声は「本物」なのか?という疑問点の検証と、そして劇中使われた楽曲をご紹介しました。
改めて、あの時代の熱狂と興奮を蘇らせてくれると共に、現代にも十分通じる音楽エンタータイメント作品に仕上がっていると実感しました!

