食育・グルメ

幼児食の調味料、味付けに悩んでいませんか?【第1話】味覚の仕組みは?

こんにちは。てるです。

今回は幼児食の調味料、味付けに悩んでいる方に参考になればと思い、幼児食の味付け、子どもの味覚を育てるという観点で書いていきます。

最近「子どもの約3割が味覚を正しく認識できない」といわれています。
2014年に東京医科歯科大学の研究グループが、小1から中3までの子どもたち(349人)の味覚調査をした結果、31%(107人)の子どもたちに5つの基本味(「あまい(甘味)」「すっぱい(酸味)」「にがい(苦味)」「塩辛い(塩味)」「うまい(旨味)」)のいずれかを認識できない味覚認識の異常があったという報告をしました。
その研究結果をうけて、東京医科歯科大学臨床教授(小児歯科学)武井啓一氏は、3歳ころまで(脳の臨界期=感受性期)にいろいろな味を学習させ、おいしいものとしてインプットしておくことが大切とおっしゃっていました。
このことからも幼児食の重要性を感じますね。

幼児食とは?

幼児食とは離乳食完了期が終わってからの離乳食とも大人の食事とも違う時期の食事のことです。幼児食はいつから始めたらいいの?と悩む方も多いと思いますが、
お子さんが、以下の状況にほぼ当てはまるようになったらスタートしてみてください。

・1日3回の食事のリズムができた
・食べ物をすりつぶすような噛み方ができるようになった
・自分で食べようとする
・お茶やお水をコップで飲めるようになった

いつまで幼児食を食べさせるかについては決まりはありませんが、小学校にあがるころまでといわれています。

幼児食で気をつけたいこと

離乳食完了期が終わり、幼児食に進んだ際に気を付けたいことがいくつかあります。
その中でも特に以下の3つに気を配ると良いと思います。

・栄養バランスを整える
・うすめの味付けにする
・食べる楽しさを感じられる環境をつくる

幼児食の調味料、味付けに悩んでいませんか?味覚を育てるためには?

幼児食の調味料、味付けに悩んでいる方は、早くこたえを教えてよ!と思われるかもしれませんが、味覚について理解し、子どもの味覚を育てるにはどうしたらよいかを知るために今回の話題は4話に分けて書いていきます。

興味のあるところから先に読んでいただいても構いませんが、
今回の【第1話】では、幼児食の調味料、味付けはどうしたら良いの?に答えるために、まず味覚の仕組みについて理解していきましょう。

【第1話】味覚の仕組みは?

・子どもの味覚はいつから発達するの?
子どもは妊娠8ヶ月頃から味覚を発達しはじめ(文献によっては妊娠7週と記載あり)、生後3か月頃には塩味を認識できるようになっています。甘味、うま味、塩味といった「おいしい」と感じる味覚、酸味や苦味といった「まずい」と感じる味覚を認識できるように発達していきます。

基本の味は5つ

甘味 エネルギー源となる糖分を感知する。例えば炭水化物(ショ糖)など。ただ、甘いものをとりすぎると甘味に対しての味覚が鈍くなる。
塩味 体液のバランスをとるためのミネラルを感知する。たとえば塩化ナトリウム(食塩)。塩辛いものをとりすぎると塩味に対しての味覚が鈍くなる。
酸味 食べ物が腐っているときや果物が熟していないときに酸っぱく感じることから、未熟や腐敗を感知する。ただし、酢酸やレモンや梅干しのクエン酸など、おいしさを感じる酸味もある。
苦味 不快な味として毒物を感知する。これは多くの毒物が苦いことからといわれている。カフェインなどのように子どもには毒だが大人には嗜好品として好まれる苦みもある。
うま味 生きていくうえで不可欠なタンパク質を感知する。肉や魚、かつお節のイノシン酸、昆布やチーズのグルタミン酸、きのこ類のグアニル酸など。

香りや色や形でもおいしさを感じる

おいしさを構成する要素には、その場の状態・環境・情報と、感覚(味覚、嗅覚、視覚、触覚、聴覚)があります。
同じ食べ物でも、家の中で一人で食べるのと家族みんなで食べるのではおいしさが違ったり、体調がわるかったりするとおいしく感じなかったりするように、その時の状況や環境などの雰囲気もおいしさを左右します。
また、形をかえることで食べられるようになったりもします。
たとえばにんじんを輪切りでボイルしたものは食べなくても、花や星の形にしたら食べたり、ピーマンも千切りだと食べないけどみじん切りにしたら食べたり、野菜炒めの中に入っているものは食べないけどかつお節とあえたお浸しにしたら食べたり、切り方や味付けによっても違いが出てきます。

味覚のベースは乳幼児期に食べたものでできる

ヒトの脳には、動物が本来もっている「古い脳」と進化の過程で得た「新しい脳」があります。古い脳にある海馬は記憶をつかさどる部分で食べ物の情報もここに集まります。この古い脳は3歳ころまでに完成するので、0~3歳までに経験する味覚が重要です。

まとめ

今回は、「幼児食の調味料、味付けに悩んでいませんか?」の「【第1話】味覚の仕組みは?」について書いてきました。

0~3歳までの食事が子どもの味覚を形成し食べ物にたいする嗜好をつくるため、幼児食の調味料、味付けはやはり重要ですね。味覚についてしっかり理解して、大切なわが子を「おいしさ」が感じられる子どもに育ててあげたいですね。

次回は【第2話】味覚を育てるには?について書いていきます。