こんにちは。てるです。
今回は海外のユニークな教育について、その中でも度々話題にあがってくるフィンランド・メソッドがどのようなものなのか書いていきます。
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フィンランド・メソッドとは?
フィンランド・メソッドとは、①発想力、②論理力、③表現力、④批判的思考力、⑤コミュニケーション力の5つの力を育てる教育法です。フィンランドでは先生が一方的に何かを教えるというより、子ども達自身が学習できるよう先生が促すという教育がされています。

発想力をはぐくむ「カルタ」
フィンランドの授業ではよく「カルタ」を使います。「カルタ」は遊ぶカードゲームのことではなく、イメージマップ(マインドマップのようなもの)を書きながら、物事の広がりを整理したり、物語の全体像を見える化するものです。
この手法は、人間の脳の機能にあった思考法のため発想力を効率よく育むことができます。
論理力をはぐくむ「ミクシ」
「ミクシ」とは、英語の「Why」にあたる単語です。フィンランドでは、基礎的なことでも、どうして?と問いながら進め、原因と結果がみんなに分かるようにしています。
たとえば、
先生 (ボールをさして)「これは何?」
生徒 「ボールです!」
先生 「ボールという言葉は名詞ですか?」
生徒 「名詞です」
先生 「ミクシ?どうして名詞なの?」
生徒 「それは、私はボールします、みたいに動詞的な使い方をしないからです」
明らかに正解だとしても「ミクシ?」と質問をし、生徒に深く考えさせるように関わっていきます。
表現力をはぐくむ「作文授業」
物事を的確に表現できなければ、相手に伝わらないことを学ぶために、「フォーマットに従った作文授業」や「何がどうした、を考える作文授業」が行われています。
作文を書くときにまずはフォーマットを用意し、そのフォーマットに沿って、たとえば①第一段落には名前と生年月日と家族構成を書く、第二段落には好きなものを書く、第三段落にはその理由を書く、第四段落にはそれに関するエピソードを書く、というようにある程度決められた形で表現することを身に付けます。
そこから段階が進むと、簡単な物語を創作したりしていきます。
批判的思考力をはぐくむ「グループ活動と添削」
誰かが書いた作文をグループで添削することで、様々な角度から物事をとらえる力を身につけ、批判的思考力をはぐくんでいます。その中で、世の中には異なる意見がいくつもあること、それを受け入れながら改善していくことの大切さを学びます。。
コミュニケーション力をはぐくむ「グループ活動」
グループで討議をする際、相手の意見を全部否定したり、話している途中で遮ったりするのはNG。必ず最後まで話を聞き、その上で相手がなぜそう思うのか?意見を言った理由を聞き出すことを行っています。その際、自分発のなぜ?ではなく、相手がなぜそう考えたのか?を考えられるようにしています。
フィンランド・メソッドが注目された理由
フィンランドメソッドが注目されたのは、2000年、2003年、2006年に行われたOECDによる国際的な学習到達度調査がきっかけです。フィンランドは、読解、科学、数学の全分野で上位を独占し、特に読解力は2回連続で世界一という圧倒的な成績でした。そのためフィンランドは、子どもの学力が世界トップクラスで、とくに読解力が優れていることで知られています。
ちなみに日本はというと、年々全ての分野において順位を下げている。最近では、先に書いたフィンランドメソッドのような授業も増えていているが、まだまだ先生が一方的に話している授業が多いのが現状です。
まとめ:フィンランドは教育以外でも話題に?
フィンランドというと何を思い浮かべますか?
最近だと、大学入試センター試験の地理Bで人気キャラクター「ムーミン」を取り上げた出題がされ話題になりましたね。
あとは、出産準備に必要な赤ちゃん用品が全てつまったベイビーボックスも忙しいパパママ向けに人気で話題にあがったり、
国民的人気アイドルグループ「乃木坂46」のメンバー生田絵梨花さんが「フィンランド民謡」が得意ということでフィンランド民謡が話題にあがったりしていました。
なにかと話題にあがっているフィンランドですが、今回は海外のユニークな教育手法ということでフィンランド・メソッドについて書きました。