1997年に製作され、本国アメリカでも日本でも、記録的な大ヒットとなった映画「タイタニック」。
人気絶頂のレオナルド・ディカプリオが主演を務め、実際に起きた海難事故を元に作られた本作は、社会現象と呼べるほどの話題作になりました。
今回は、映画『タイタニック』のあらすじとキャスト、ネタバレと感想、そして実際に起きた事故の結末などをご紹介します。

映画『タイタニック』あらすじ
タイタニック号の沈没事故が起きてから80年以上が過ぎた、1984年。
船と一緒に沈んだと思われている高価な宝石を求め、トレジャーハンターが沈没現場に向かっていました。
ハンターの一行の船には、タイタニック号の生き残りである老婆・ローズも乗船しており、彼女は80年前の「あの日」を振り返り始めます。
時は1912年、4月10日。
当時、史上最大の規模と言われた豪華客船・タイタニック号の処女航海が始まり、上流階級の娘だった若き日のローズもタイタニック号に乗船していました。
タイタニックには、先方の財産目当てで婚約させられたローズの結婚相手も乗っていましたが、ローズはこの男性が好きになれません。
そしてローズは、船内で画家志望の貧しい青年・ジャックと出会い、2人は互いに惹かれ合うように、恋に落ちていきます。
その頃、順調な航海を続けていたかに思えたタイタニック号でしたが、目の前に巨大な氷山が姿を現していました・・・。

映画『タイタニック』キャスト
- ジャック・ドーソン(画家志望の青年)/演:レオナルド・ディカプリオ
- ローズ・デウィット・ブケイター(上流階級の娘)/演:ケイト・ウィンスレット
- キャルドン・ホックリー(ローズの婚約相手)/演:ビリー・ゼイン
- マーガレット・”モリー”・ブラウン(成金の女性)/演:キャシー・ベイツ
- エドワード・スミス(タイタニック号船長)/演:バーナード・ヒル
- ブロック・ロベット(トレジャー・ハンター)/演:ビル・パクストン
- Mrs.カルバート(老後のローズ)/演:グロリア・スチュアート
映画『タイタニック』ネタバレと感想
ネタバレ
タイタニック号は巨大な氷山を懸命に避けようとしましたが、船体が氷山に衝突してしまいます。
破損した箇所から船内に浸水が進み、船体が沈み始め、乗船していた客たちはパニックに陥ります。
ローズはジャックと共に、傾いた船上から海の中へ落下。凍りつくような冷たい水温に、船と一緒に沈むのを免れた人々も、次々に力尽きていきます。
ジャックもまた、板切れの上に乗ったローズに、必ず生き延びるよう告げると、海中へと身を沈めていくのでした。
ローズはジャックの遺志を継ぎ、ようやく到着した救助船に必死に助けを求め、タイタニック号沈没の数少ない生き残りとなったのでした。
そして、事故から80年後。
タイタニックの沈没現場へやってきたローズは、懐に忍ばせた、トレジャーハンターが探している高価な宝石を、そっと海中へと投げ捨てます。
「目的」を達成したローズは、ジャックとの再会を夢見ながら、眠りにつくのでした。

感想
「ターミネーター」や海洋パニック映画「アビス」などを手掛けたジェームズ・キャメロン監督らしく、タイタニック号の沈没シーンはスペクタクルな「見せ場」になっています。
同時に、タイタニックと言えばこれ!とすぐに思い浮かぶ、船の帆先でローズとジャックが抱き合うシーンなど、沈没シーン以外の「名シーン」も数多くあるのが特徴と言えます。
壮大なスペクタクルシーンを作り出し、なおかつ「ラブロマンス」の作品としても水準以上のレベルに達していたことが、本作の成功に繋がったのではないかと思います。
こちらも大ヒットとなったセリーヌ・ディオンの主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の歌声とともに、いつまでも語り継がれる作品であることは間違いないでしょう!

映画『タイタニック』実話の結末は?
1912年に実際に起きたタイタニック号沈没事故に基づいて製作された本作ですが、映画化するにあたり、史実とは異なっている点も多々あります。
例えば、劇中の一等航海士が乗客を助ける代わりにワイロを要求し、あげくパニックに陥り自殺するシーンがありますが、彼は実際に多くの人命を救ったと抗議があり、キャメロン監督も「(映画化する上で)配慮が足りなかった」と謝罪しています。
逆に、沈みゆく船の上で必死に演奏を続ける音楽家たちが描かれますが、こちらは実際にあったエピソードです。(演奏された曲目については、諸説あります)
映画では沈没の際、船尾が海面から大きく浮かび上がり、船体が船首の方向に激しく傾きますが、これも実際に起きたことだそうです。
そして、運良く船から救命ボートに乗り込めた人々以外は、多くは映画と同じく、凍りつくような水中で救助を待つ間に息絶えてしまったそうです・・・。
タイタニックが海中に水没したのが午前2時過ぎ、救助船が現場に到着したのは、2時間近く後の午前4時だったそうです。(それでも多くの氷山を避けつつ、危険を冒しながらなんとか現場にたどりついたということでした)
まとめ
今回は、レオナルド・ディカプリオ主演で大ヒットした映画『タイタニック』について、あらすじとキャスト、ネタバレと感想、そして実際に起きた事故の結末などをご紹介しました。
3時間を超える長尺の映画なので、未見の方はお時間に余裕のある時に、ゆっくりとご覧になって下さい!